もうダメだ―――。
絶望に墜ちていく。
目の前に現れたのは、黒いオーラを纏った少女。
黒い髪と自分よりも小さな体。
だがどこか風格があった。
なんと少女は、一撃で倒した。
「大丈夫?」
彼女の華奢な手に立ち上がり、ゼスは立たせてもらった。
ーー
しばらくした後、その少女は病室にやってきた。
あの時はよく見ていなかったが、信じられないぐらい整った顔立ちだった。
可憐な見た目とは裏腹に、その態度からは凛とした内面の強さを感じ取れる。
どこか外面と内面にギャップがあるその少女は、話しかけてきた。
ーー
スペクターを捕まえるなら、私も協力する。
そうしてゼスはワイダを通じて、SOCIAL PLANETの存在を知り、
数年後加入することとなった。
ワイダ、いい名前だな。そう思った。