ノア③Quantum Empire【クアンタム・エンパイア】

通称「ダスト・エリア」と呼ばれている。

強力な重力操作によって、人々を閉じ込めている。

それは帝国によるによる仕業である。

このはるか地上では、人口割合のわずか3%の富裕層が、豊かな暮らしの中で、

贅を肥やしている。

だがいつからか、ここの住人はいつのまにか満足し始めた。

ある意味で様々なモノが落ちてくるからだ。

それは生活するにはそれなりに事足りる量であるだけでなく、

☆  ☆  ☆

ノアは、星空を見たことが無かった。

ここに捨てられてしまったからだ。

ネットワークも使うことができない状況。

だがそれは、唯一の手段になっていた。

そのためこの広い地表で、たえず逃走劇が繰り返されている。

おそろしく頑丈な少年。

ノアは一度、帝国政府からその不屈の精神と肉体の頑強さを買われ、

地上へ上がってこないかという誘いを受けたことが何度かある。

だがノアはそれを断固として拒否し続けている。

「星空をみたいっていうのはホントだよ。

でもぼく、やっぱり自分の力で星空をみたいんだ。

だからごめんなさい!それまで待っててください!」

何の悪気もないその簡潔な言葉に、完全に

それに一度、ノアを無理やり地上へ連れ出そうとしたせいで、

大量に投入兵器を破壊され、多くの損失を経た経験が一度あり、

下層エリアから、ちょっと力のある少年一人を

わざわざコストをかけて連れて来ることにバカらしさを感じたのだろう。

以来ノアにはやらせ放題だ。

☆  ☆  ☆

一向に成果の見せないノアの奇行は、もはや上層の監視兵にも、下層の住民たちにとっても、

イベント前の花火の打ちあげらる音のように、もはや恒例行事の一環のような

レベルになっていた。

☆  ☆  ☆

「できたぁっ!?」

☆  ☆  ☆

ジークは思い出していた。

ここに漂着してきて数日目。ノアに初めて出会ったときのことを。

あいつは俺がここの星の住人れんちゅうに、異なる見た目をしていることで気味悪がられ、

避けられていたのにも関わらず、

俺が漂着したという噂を人伝いにでも聞いたのだろうか、

この星の反対側から、何日もかけて俺のところまでやってきたのだ。

そして俺に会うや、こう言った。

「おじさん!オレに船を造ってよっ!!」

☆  ☆  ☆

半ば亡命という形で、この星のゴミの中に紛れて、ここにやってきた。

鎖国状態にある、この帝国のなかに入ってしまえさえすれば、さすがに

宇宙政府リーガルフォースの連中も追っては来れないだろうと思ったものの、

今こうして下層で暮らしながら、いっそおとなしく服役していたほうが良かった

のかもしれないな…と思っていたりもする。

☆  ☆  ☆

「そもそも俺に造船技術はねぇ。

若い時に賊入りして以来、渡された宇宙船にただただ乗ってただけなんだからな。

「そうだな‥パーツは

☆  ☆  ☆

瓦礫の山の中に、ぎらりと光る物体を発見した。

ノアはゴミの山を飛び越えて、その煌めきを視認した位置を、ガシャガシャと

手で掘り出し始めた。

「間違いないっ!これだっ!」

ノアは跳ねてその場で喜び、

☆  ☆  ☆

☆  ☆  ☆

「悪いなぁ、俺たちもここから脱け出すここに必死なんだ。」

×

☆  ☆  ☆

「おまえが王様かっ!!」

「ひぇえええええっ!」

「ほいっ!」

「やっと会えたねっ!ぼく、あなたの兵隊さんと約束してたんだ。

ぼくが脱け出すことができたなら、しっかり挨拶をしに行くってさ。

だから来たんだよっ!」

ビビッていた王だったが、ノアのその純粋無垢な表情えがおを見て、

警戒を少し緩める。

しかし、いくら心善き少年が相手だったとしても、その汚れた手に触れることは

さすがに躊躇した。

だが超人的な身体能力をもっているこの少年を、怒らせるわけにはいけまい。

王様は震える手を、差し出された手に重ねようとした。

そのとき、王宮内の兵士の声が聞こえてきた。

「おい!例の子どもを見つけたぞ!」

「おおっ!あいつだっ!早くとらえろおおっ!」

大量に向かってきた兵士たちを見て、ノアは不本意そうに眉を下げると、

「それじゃあ!王さまっ!」

そう陽気な挨拶を遺したまま、ソラは兵士たちの追跡を巻くようにして、

×

☆  ☆

宇宙政府

☆  ☆  ☆

ザザザザジャジャジャジャジャジャアアアアアッ!!!

ノアを乗せた脱出ポッドが、惑星の平らな荒野の地面をえぐっていく。

やがて摩擦力によって勢いの死んだポッドは、物言わぬ佇まいで、ポツンと停止していた。

ノアはその小さな船のなかで、頭逆さ、尻は天井にくっつけた状態で、

唖然としていた。

しだいに惑星の重力が、ノアの身体を下の方向に引っぱっていく。

べたんっ。

「にゃふっ!」

ノアはそのまま足から剥がれていくようにして、

うつ伏せの状態で地面に落ちた。

●好奇心 案外荒野のシーンはあえて描写せずに、内部だけの描写にして

入り口を開けるまでのワクワク感をあとにいれたほういいかも

しかも前回は惑星の引力につかまっておちていくで終わったので、

良い感じに中から始まれば、『謎の入り』としてで没入させられる

ガチャコン‥‥。

☆  ☆  ☆

「てこたぁなんだ?おめぇあのバンダー帝国からやってきたってのか?」

「父ちゃんと母ちゃんはどうしたんだ?」

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