四人は首肯を交わすと、旋風のような速さで、
宇宙へと飛び出した。
「おい・・・なんだ・・・?」
「何か向かってくるぞ・・・?」
「ミサイルじゃねぇのか?」
「・・・いや・・レーダーには反応がねぇ・・・」
向かってくるプライムたちを、前面窓フロントから見ていた
賊の男たちがつぶやく。
だがよくよく目を凝らしてみると、それは人だった。
「ひとっ・・・人だっ!!!」
そう叫んだ瞬間には、もう遅かった。
バギャアアアン!!
突っ込んできた赤髪の男は、宇宙船を突き抜けていった。
「ぎゃああああ!!」
宇宙船は簡単に墜落した。