『トリニティー・ブレイン』。
向かい合う三つの脳。静謐を崩さない紫色の液に漬けられ、大切に保管されている。
プライムたち一行は、中央の円広間へと足を踏みいれた。
そして自分たちを取り囲む三つの脳を見上げた。
岩のような大きさの脳に、見下ろされる。そしてその脳表面に
ぎゅるりと三つの目が飛び出した。
その異形の姿に、知っていたとはいえ、プライムたち一同の表情が凍り付く。
「ついに来たな。銀河の狂獣ども―――。」
その脳より創り出された、おぞましい声がプライムたち一行にむかって放たれる。
「我々はずっとこの地下で世界について見ていた。
オマエたち全員の事も当然知っている。
過去と現在も。どんな目的と動機をもってここへ来たのか―――
そしてこれからおまえたちが辿る未来も、私にはすべて見通せる―――。」
「争う気はない。その力を見込んで、話をしにきた。」
「そうか―――。では話を聞こうではないか。」
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