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「行くのか?」
「ああ、そうだね。
「もう まもなくだ。」
「たとえどんな日であろうと、地球こうして、欠かすことなく太陽を出迎える。
過去は夜とともに消えさり、太陽が新たな未来をもたらす。
マーベラスな地球ほしだ。」
「でも、行くんだろ?」
「ああそうだね。他にもやりたいことがたくさんあるからね。
まずはひとつひとつ、やっていこうと思う。」
そしてそこには必ず”出会い”と”驚き”が待っている。
嫌なことも良いことも同じくらい起こるかも。
でも全ての経験が、ボクにとっての貴重な財産。
それで、キミはどうするんだ?」
「俺は・・・伯父さんに会いに行こうと思う。」
「どうして?」
「動機が必要か?」
「キミは聞いただろ?」
「相変わらず、すげぇ記憶力だな。」
「まあでも良かったよ。」
「良かった?」
「初めて旅に誘ったとき、キミはイヤな顔をした。
でも今は、違うみたいだね。」
「だからアンタとは、今後いっさい会えないかもしれない。
「そうとは限らない。」
「限るだろ。場所の特定できないアンタを、だだっぴろい宇宙でどう探すんだ?」
「電話してくれ。」
正直に、素直に。
「アンタに出会えて、良かった。」
「ああかならず、また会おう」
素っ気ねぇな。
「ソラ、ボクも会えて良かったよ。キミはマーベラスな存在だ。」
「地球のビザは?」
「持ってない。ボクは正式ルートはキライでね」
青空の向こうに消えていった。