#10【ネクロマンス】

ワイダはエトラ大陸の魔法の血筋を受け継いでいる。

その中でもさらにワイダは、稀有な血筋の持ち主である。

ヴァレンタイン家―――

エトラでは、数百年の歴史を持つと言われる、名門中の名門である。

エトラには他にもたくさんの名門が存るが、ヴァレンタイン家はその中でも

際立った”特異”を持っている。

彼らは”死を操る”のだ。

彼らの血統のみが扱えるその稀有な魔術を、魔術界では「ネクロマンス」と呼ばれている。

歴代の頭首や親族は、そろいもそろって、全員が死に関する能力を持っていたという記録が残っている。

死体を操る能力、相手の寿命が分かる能力など、

死に関する能力が、ヴァレンタイン家の者には生まれ付き付与されている。

そして、そんな由緒正しき家に、この現代(タイミング)で生まれた長女・ワイダの能力は、歴代のネクロマンスの能力の中でも、かなり強力である。

これまで存在していて、すでに死んでいる魔術師全ての固有魔術を、

理解することで仕えるという能力である。

そのためワイダは、常に過去の魔導書などを読み漁り、

過去の大魔術師たちの能力を、自分の特才で再現しようと日々試みている。

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