ゼス➂New Era Academy【ニュエーラ・アカデミー】

ゼスは目を覚ました。

ボサボサの髪をそのままに、リビングに展開しっぱなしのスケジュール画面を見る。

赤い表示で単位落とし間近と書かれている項目を見つける。

通っているユニバース・スクールに関する記述だった。

自分で記憶していなくても、こうしてデジタルマネージャーが、自分のりとあらゆるものを記憶して通知してくれる。

一か月ぐらい前に学校に行ったときに、単位をテキトーに突っ込んでたのをすっかり忘れていた。

一応単位取っとかねぇとな。

ゼスは適当に服を着替えると、そのまま家を後にした。

『Sa-Face』のデジタル広告が妙に目に付く。

学校へと到着する。

カリキュラムや制度は無く、

似たような分野を取得しているもの同士の

交流の場、もしくは同一のプロジェクトを遂行する場所として扱われている。

コミュニケーションの場

専用の設備はここに来るしかなく、さらに監査員がいなければ成立しない科目のため、わざわざ足を運ばなくてはならない。

本当なら自分の家でデータだけ送ってもらい、在宅で課題を消化したかった。

ロクに説明を聞かないで、科目を入れてしまったことを今さらになってゼスは後悔していた。

「おうシールドマン」

「シールドマンって言うな」

テストの成績はまずまずだった。可もなく、不可もなく。

火星への移住計画をほぼほぼ成し遂げた段階で、人類はどこか宇宙進出に対する焦燥感を失い、停滞している。

俺が宇宙船を操縦する日なんて来るのか正直ビミョーなところだ。

ぷるるるっ。

「スペクターだって。どうする?来る?」

「ああ、今すぐ行く」

「彼女か?」

「そんなんじゃねぇよ。」

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