#4ゼス【】

何が起こっているのか、マスカレイダーは理解できなかった。

それは当然、人質客たちにも伝わった。あれほど悦にひたっていた者が、突然その手を止めたからだった。

だがその疑問はすぐに解消された。

影の続く青年が、ゆっくりと立ち上がったからだ。

その青年は、フードを深くかぶり、その両手はポケットにしまい込んだままだ。

フードからは、わずかに藍色の髪が視えた。

そんな謎に満ちた青年は、フードの奥から静止しているマスカレイダーをその瞳に捕らえると、足を横にぶらりとさせた。

その瞬間、マスカレイダ―の身体は宙に浮き、そのまま壁へ向かって吹き飛んだ。

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