#7ワイダ ゼス

戦闘車両。

乗っていたマスカレイダーの取り巻きが、ふと異変に気付く。

「EとF、それにGの反応も消えた。」

側近の男の前でそう呟く。

「侵入者ですか?我々の襲撃はどこにも言っていないはずですが」

「消えたということはそうなんだろう。三人とも、一瞬でカタを付けられている。

敵はなかなかの手練れかもしれん。」

そしてその会話は、その後の展開を意図していたかのようだった。

二人が乗っている戦闘車両の一つ後ろ、『第二車両』に配置していたA、Bの刺客の反応も消えてしまったことを、取り巻きは気が付く。

そして、連結部の入り口から伝わってくるただならぬ気配。

ウィーン――――。車両の自動扉が開き、二つのシルエットが堂々と入ってくる。

片方は青い髪の青年、もう片方は小柄な黒髪少女だった。

その容姿からは、まだ20にも満たない若さを感じられた。

取り巻きはこんなひょろりとした青年と、小柄な少女の二人に、

即席とはいえ、自らの軍隊をやられてしまったのだという事実に、虫酸が走った。

そして側近にアイコンタクトを送るや、その二人の攻撃に備えるよう、

静かに自らの魔法回路を開いた―――。

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